„50+1ルール“ を知っていますか?
昨日行ってきたVFBシュトゥットガルトの試合でこんな垂れ幕が。
“Volkssport Fußball jetzt Kindersicher machen - 50+1 Bleibt!”
訳すと、「 サッカーは地域のみんなのためのもの。子どもたちを守ろう、50+1ルールは健在だ!」みたいな感じになるのですが、
なんか授業で聞いたな〜と思いノートを見返しました。
50+1ルールとは、投資家や投資企業がクラブのオーナーシップを独占できないように、母体のクラブが50%よりも多くの投票者を有しなければいけない、要するに、議決権は母体のクラブにあるというDFL(ドイツサッカーリーグ機構)の規約です。
世界一の観客動員数を誇ること知られるブンデスリーガですが、商業化の土台には「フェライン(Verein)」というドイツ人の伝統的なアマチュアリズムの価値観があります。
単なる「クラブ」という意味ではなく、地域密着型で社交的交流(多くのイベントなど)があるスポーツクラブというニュアンスを含んでいて、老若男女問わず楽しく参加しているイメージですね。
こういった感覚が根付いている国技なだけに、
投資企業は、母体のフェラインと同じ名称且つ同じ地域で活動している必要があるなどオーナーシップにおける規制が厳しく、プレミアリーグなどのように投資家が自由に動ける仕組みにはなっていません。
なので、
改定派(この規定が窮屈に感じるビジネス側の人間)
VS
保護派(長年応援し続けてきた熱いファンたち)
になってきているということです。
こういった規制があるにも関わらず、ブンデスリーガで進むビジネスは、徐々に、ファン離れをもたらしているらしい。
例えば、FCバイエルンが6年連続リーグ1位の座を譲っていないこと...😪や、様々なサービスの値上がりがファンのエネルギーを搾取している原因なのではないかと言われています。
なんとなく、真ん中で順位が揺れるくらいのチームを応援したくなる心理は、わたしだけではなかったんですね 。。笑
日本は更なる商業化に向けて盛り上がっていますが、ドイツにはまた違う課題があって、バランスを取る難しさを感じさせられています⚽️